DAY2 最終審査結果-『論文ワーク部門』

1次審査通過者の中から、今年度の『論文ワーク部門』のグランプリ、準グランプリが決定しました。
受賞されたみなさん、おめでとうございます!

論文ワーク部門

グランプリ

淳心学院高等学校1年 西澤裕大『公園における「広場」の有効性』

準グランプリ

淳心学院高等学校1年 首藤広樹『珪藻の無限大の可能性』

優秀賞

  • 淳心学院高等学校1年 亀井碧人『観光客と地域民の意識の違い』
  • 淳心学院高等学校1年 藤井健人『地震の本当の危険性』 


コメント/総評

グランプリ

淳心学院高等学校1年 西澤裕大『公園における「広場」の有効性』

「公園、広場、芝生、普段気が付かない身近な所に問題は隠れている」。この視点、発想は俊逸。出典数も多く説得力がある。更にこの「身近な所に」の視点を他のテーマに置き換えて論文を書いたり、グループで話してみることを期待します。(特別審査員 安田伊佐男)

「公園の再整備」という視点を発端に、活気のない地元の公園と、いつも賑わう他所の公園との違いを探り、「広場」の有効性に着目。その仮説を証明していくプロセスで、執筆者自身が本当に興味を持ち、発見を楽しんでいたことが伝わりました。
この論文を読んだことで、「公園の持つ役割は何なのか?」「自分にとって公園はどういう場所なのか?」と考えてみたくなる、そんな力のある論文でした。(TWICE PLAN 織田光絵)

準グランプリ

淳心学院高等学校1年 首藤広樹『珪藻の無限大の可能性』

エネルギー問題を取り上げ、普段なかなか知られていない「珪藻」に着目したことは、素晴らしいと思います。「バイオマス発電の有効性」や「問題意識の啓蒙」という狙いも良い。日本と欧米のエネルギー事情もよく調べています。更なる研究を期待します。(特別審査員 安田伊佐男)

「珪藻」の持つ可能性についての驚きに始まり、エネルギー利用への多大な有用性から日本のエネルギー対策の遅れといった事実をひとつひとつ知っていきながら、執筆者の気持ちが動かされていった過程が、大変リアルに感じられる論文でした。
読み手に「珪藻」についての興味を喚起させる、感動のみずみずしさがとても印象的でした。(TWICE PLAN 織田光絵)

グランプリ/準グランプリ講評
『論文ワーク部門』特別審査員:東京未来大学 こども心理学部 モチベーション行動科学部 キャリアセンター特任教授 安田伊佐男さん

■今年度の論文ワークの取り組み総評
今年度の論文は、執筆者が興味を持った視点や、確固とした想いが反映された、魅力的で訴求力の高いものが多くありました。
学校で行われた「探究講演」から研究課題を選択して取り組んだケースでは、研究目的というハードルの高さもある中、チームで話し合いをしながら多角的な視点や多くの気づきを得ていく強い探究心が感じられました。
文章を書くプロセスで、受容性の高さや達成感を得た様子もよく伝わってきました。