1次審査を通過したチームの中から、今年度の『人間ドキュメンタリーワーク部門』のグランプリ、準グランプリが決定しました。
受賞チームのみなさん、おめでとうございます!
人間ドキュメンタリーワーク部門
グランプリ
聖園女学院中学校2年「聖園坂73」(長谷川町子)
準グランプリ
土浦日本大学高等学校1年「ジャス民」(岡本太郎)
優秀賞
- 土浦日本大学高等学校1年「メロンパンを愛する会」(川久保玲)
- 東京都市大学付属高等学校2年「はまこう」(王貞治)
- 東京都市大学付属高等学校2年「トマト」(オードリー・ヘップバーン)
- 明治大学付属中野八王子中学校3年「チーム井上」(オノ・ヨーコ)
- 山村国際高等学校1年「3R+3」(ココ・シャネル)
コメント/総評
グランプリ
聖園女学院中学校2年「聖園坂73」(長谷川町子)
サザエさんを生み出した作家・長谷川町子さんの生涯を簡潔にまとめ、昭和の標準的な家庭のストーリーが何故現在でも人気があるのかをしっかりと考察、調査、探究、そして表現されていました。
終盤のオーディエンスを巻きこんでの展開もとても素晴らしかったです。髪型も素敵でした。
そうそう、波平さんの出身大学もわかって、とても楽しませてもらいました。(特別審査員 野垣真実生)
「サザエさんがなぜ長い間愛され続けたのか?」に着目し、説得力のある結論を自分たちで考え抜いた点が大変素晴らしかったです。
これから先の変化の激しい社会において、家族や周囲の人の思いやりなど「変わらないもの」の重要性が増すと、改めて感じさせられました。
長谷川町子さんの生涯とサザエさんという作品から自分たちで問いを立て、解決に導いた有益なプロセスが発表から感じられました。さらには、髪型や登場人物のプチ情報などを伝えてくれたのも、見る側を楽しませる工夫にあふれ、表現力の高さも際立っていました。(TWICE PLAN 関俊介)
準グランプリ
土浦日本大学高等学校1年「ジャス民」(岡本太郎)
“芸術は爆発だ!”という岡本太郎の生涯を表現力豊かに制作されていました。動画の作り方もなかなかのものでした。
天才・岡本太郎は、如何にして生まれたのかを幼少時代から晩年までのエピソードでストレートに綴っていたのも見応えがありました。
最後は太郎さんの言葉で締め括り「ジャス民」チームの皆さんの思いが伝わってきました。岡本太郎さんいう先達がどんな方だったのかとてもよく知ることができました。(特別審査員 野垣真実生)
岡本太郎の生涯が1本の映像にまとめられ、そのクオリティの高さに大変驚きました。
彼の独創的かつパワフルな人生がどのようにして生み出されたのかについて、歴史的な背景・パーソナルな家族環境を細かく解説し、的確なタイミングでその時の思想がわかる格言をおいていたことで、言いたいことがとてもよく伝わってきました。
ストーリーが骨太、かつ歴史の渦中にいるかのような臨場感を感じるができるこの作品は、岡本太郎を知らない全ての人に見てもらいたい作品です。(TWICE PLAN 関俊介)
グランプリ/準グランプリ講評
■今年度の人間ドキュメンタリーワークの取り組み総評
今年度は、特に見ている人に「どんなメッセージを伝えたいか」が明確で、核のしっかりした作品が多くありました。
チームらしさは、人物の生涯のどこを切り取り、どう伝えるかに表れますが、伝えたい軸がしっかりしているからこそ、論理性も生まれ、かつ人の心をつかむことができていました。
そこ加わった多種多様で魅力的な表現によって、見る人の人生観に影響を与えるような力強い作品がたくさん生まれていました。