1次審査を通過したチームの中から、今年度の『グローバルリサーチワーク部門』のグランプリ、準グランプリが決定しました。
受賞チームのみなさん、おめでとうございます!
グローバルリサーチワーク部門
グランプリ
聖園女学院高等学校1年「HERO」
準グランプリ
聖園女学院高等学校1年「ちくわマヨネーズ」
優秀賞
- 聖園女学院高等学校1年「カオピタ」
コメント/総評
グランプリ
聖園女学院高等学校1年「HERO」
アフリカ南部の児童労働をテーマとし、世界的課題であるSDGsに着目したことは素晴らしい内容です。国際的な団体から民間企業にわたる幅広い調査を行い、それに対して深い考察を加え、対策を検討。その結果をもとに、身近で誰にでも実行可能でありながらほとんど出来ていなかったことを、具体的成果につながる提案として仲間に呼びかけるという素晴らしい内容でした。このテーマが達成されるまでには仲間と多くの調査検討を加えてきたことがうかがえました。プレゼンテーション態度にも自信があり素晴らしい発表でした。(特別審査員 守屋雅夫)
「戦争がなければ平和なのか?」という問いを聞き手に投げかけた、「聞き手も一緒に考える」プレゼンでした。その他にも、要所要所で聴衆を惹きつける力が非常に高かったです。
また、発表の最後に「誰もが平和のためにできることがたくさんある」と多くの選択肢を投げかけ、このプレゼンをとおして意識の変化だけでなくアクションに起こすことまでを狙っていました。調べるだけでなく、世の中を身近な一歩から変えていく「提案・巻き込み型」の力強いプレゼンテーションでした。(TWICE PLAN 冨ヶ原啓太郎)
準グランプリ
聖園女学院高等学校1年「ちくわマヨネーズ」
世界の教育から、アフリカの子供たちが学校に行けないことへの問題意識を持ち、教育の大切さはその子供だけでなく未来にも影響することをみんなで詳しく調査検討していることがうかがえる素晴らしい内容でした。日本に来ている留学生を取り上げたり、ユネスコ寺子屋がうまくいかなかった理由等を調べたうえで、自分たちは目の前の勉強をしっかりやることが将来役に立つといった素晴らしい結論に導きました。社会に出て活躍し、さらには海外で活躍し、世界を発展させて貧困を無くす人になるためには今の勉強が一番大切ですね。(特別審査員 守屋雅夫)
「知識は国籍や性別、宗教の壁を超える」「多くの事実を知り、目を向けることで問題は解決できる」というメッセージは、「なぜ教育が必要なのか?」という問いに本質的な答えを導き出していると感じました。
調べたことを土台にしっかり自分の意見を示しており、みなさんがこの課題に向き合って考えてきたプロセスを追っているような素晴らしい発表でした。
教育のもたらす効果について数字を用いて伝えていましたが、そこでも実例を示すと、目指すべきゴールが見えてさらによいものになったと思います。(TWICE PLAN 冨ヶ原啓太郎)
グランプリ/準グランプリ講評
■今年度のグローバルリサーチワークの取り組み総評
今年度の取り組みは、「行動を起こす」ことに重きを置き、実際に「聴衆を巻き込む」という具体的な行動をしているチームが多かったのが特徴でした。
インターネットで誰もが情報を手に入れられる世の中だからこそ、今課題解決に必要なのは、「自ら行動し、共感する仲間を集める力」であるというメッセージが、みなさんのプレゼンから伝わってきました。「みんなで今ここから解決していこう!」、そんな情熱と、データや具体を用いた論理性をバランスよく合わせた発表に、力強い未来への希望が感じられました。